午後の新幹線で、同僚男子がそれぞれの勤務地に発った。
あいちゃんって呼ばれるのにも慣れてきたのに、もう離れちゃうなんて寂しいね。一緒に会社まで歩くことも、同じフロアで仕事をすることも、きっと二度とない。
仕事が終わって一息ついたとき、いつも彼らが並んで日報を書いてた机の上にパソコンも荷物もないのを見て、ああ、ほんとに行っちゃったんだなぁ…と思って1人でしんみりした。置いてかれる側の立場も結構つらい。
昨日、みんなで飲みながら話したことは、きっとずっと忘れないと思う。全員の何かが上手く噛み合って、微妙なラインの上をするすると進んでいった。本当に楽しかったし、どこにでも行けそうな気がした。そんな気持ちになったのは久しぶりだったから自分でも驚いた。
きっと私はまだ大丈夫で、この場所で見なきゃいけないこともいっぱい残ってる。