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ほろ酔いで歩く夜の都会は、なんでも鮮やかに見える。
右隣にも左隣にも親友、男1女2なのに全然アンバランスな感じがしない古いメンバー、変なお店、変なお酒、馬鹿な話題の数々。幸せ。
男友達が「でかい声で『開けゴマ!』って言わな入店できひんで」と言うのを本気にして往来で叫んだ私が馬鹿だったよ……(ほんとはランプの蓋を開けるだけで扉が開くらしい)。
前菜が金の卵。
どれも甘くて美味しいお酒だった。個室だし、薄暗いし、落ち着く。途中でショーが始まって盗賊が覗き込んできたりするけど。
男友達がサンホラのアルバムをほとんど持ってることが分かって、思わず大喜び。公務員試験が終わったら全部やいてくれるらしい。楽しみ!家に帰ってから、持ってるアルバム名を全部書き出したメールがきて、相変わらずの几帳面さになんだか嬉しくなった。仕事がんばってな、の一言がこれだけ響く人も珍しい。がんばるよ。ありがとうね。
女友達とは、明日も会えるねって言い合って別れた。少し前まではそれが当然のことだったのに随分遠くまで来たもんだな。流れ流れてゆく、愛しい日々。