15歳のときに、1つ年上の男の子をひどく傷つけたことがある。
一応付き合ってたんだけど、遠距離だったし、もう連絡先も分からないから、二度と会えない。
たまに思い出して、すごく申し訳ない気分になる。きっとわけが分からなかっただろうな、とか。どうしようもない女の子だと思っただろうな、とか。
まだ2人とも携帯も持ってなくて、毎週土曜の夜中に家の電話でドキドキしながら話した。彼は名古屋にいたから、天気予報を見るときは大阪よりも名古屋の天気が気になった。テスト期間になると2週間くらい連絡がとれなくて寂しかった。パソコンでメールチェックをするたびに心臓が破裂しそうだった。
お互いに子どもだったし、恋に恋してたとしか思えない。でも、あの最後のメールだけは、もっとちゃんと考えて返信すべきだったと思う。あれは、幼さに甘えてずさんにしてはいけないメールだった。残酷なことをしてしまった。高校生の男の子が(たぶん一生懸命に)綴った言葉に、私はたった3行で返信した。年を重ねるごとに、あの頃の自分の馬鹿さ加減が身に染みる。
もうそんな風に残酷に人間関係を切りたくないなぁと思う。せめて自分の近くにいる人たちとは、なるべく誠実に向き合いたい。
大体私はヘラヘラ笑って揉め事を回避しがちだし、自分が傷つかないことを最優先で考えすぎ。いつまでも楽しくデートして、おいしいものを食べて、それはとても良いことだけど、もし未来を一緒に見たいなら、ある程度は踏み込まなきゃいけないのかもしれない。
そういう姿勢を受け止めてくれるんだろうかねぇ。人と人とのことだから、理屈で済まないことが多くて難しい。