会社の2年目研修で、先輩とのフリートークみたいなのを少人数でやったんだけど、その時にわりと仲のいい同期男子が「学生時代と休日の過ごし方が変わってない」「このまま歳をとっていいのかなと思う」「もっと資格の勉強とかするべきなのか」みたいな悩みを話していて、うわー真面目やなーと思った(いやみで言ってるんじゃなくて)。
そういう、仕事に対する焦りみたいなものすら、私は失くしてしまったなぁ。もともとは、一時的な場所だって自分に言い聞かせて仕方なくやってきたはずなのに。仕事の話をする第一線の営業マンたちの話を聞きながら、ああ、私が目指すのはやっぱりそこじゃないんだ、って静かに思った。
でもそれも、もし恋人がいなくなったり周りの状況が変わったりしたら、コロっと反対方向に向くのかもしれない。もう私は、自分のことが本当によく分からないから、「何をしでかすんだろうこの子…」という気持ちで気長に見守ろうと思う。それを楽しめるようになることは、きっとずっと無いだろうけど。

研修のあと、恋人と合流しておいしいごはんを食べた。途中でなぜかみかんのお酒を買ってくれた。右手にお酒をぶらさげて、左手で私と手を繋いで歩く背の高いひと、優しいひと、今はきっと辛い時期だと思うから、なるべく「会いたい」とか「好き」っていう気持ちを出していこうと思う。自分には何もない気がしてどん底まで落ちたとき、一番まっすぐに響くのはきっと、光みたいに向かってくる好意だと思うから。