2010年は、前半ずっと恋人がニートだったおかげで、色々考えさせられた。
私の中に根付く強情な価値観みたいなものを、引き抜いて1つ1つ検分していくような、対恋人というよりはむしろ自分との戦いだったように思う。
私は、いい意味でも悪い意味でもストレートな経歴を経て社会人になった人間だから、全くストレートじゃない道を歩んできた恋人のことを、全部は認められないし分かってあげられない。そういう私が、価値観とか常識を押し付けて、それが本当に恋人のためになるのか?結局は自分のことしか考えられてないんじゃないか?と思って悩んだりもした。
結局は、私が口を出す前に恋人は一人でちゃんと再就職を決めたわけだから、あの時の対応は正しかったのかもしれない。
恋愛感情を挟んでる相手だからこそ、言えないことや出来ないこともある。ハチは恋人にきついことを言ったり、気晴らしにゲーセンに連れて行ったりできるけど、私にはできない。その代わり私は恋人を抱きしめてあげられるし、お酒を一緒に飲める。
そんな風に、自分の役目とか立場をよく考えた年だった。


仕事はまぁ、相変わらず。
内定を取り消されて、何がやりたいのか全然分からなくなって、それでも就職はしなくちゃいけないと思って今の会社に入った時、とりあえず3年くらいで自分の考えとか、漠然とした将来像みたいなものは見えてくると思ってた。でもいざ新生活が始まると1日1日のことに追われてそれどころじゃなくて、結局今も全然考えられてないまま。
でも3年間のうちに、人と別れて死ぬほど辛い思いをしたり、また新しい人と付き合い始めたり、愛し合ったり、泣いたり笑ったり怒ったりしながら、なんとなくだけど、「私じゃなきゃ駄目な場所」は、仕事じゃなくて私生活で育もうと思った。仕事でも私生活でも実現できるほどのキャパはないこともよく分かった。全然好きな仕事じゃなくても、週末を楽しみに頑張って働いて、お給料をもらって、それが意外と自分に合ってる気もしてきた。しばらくはこのままでいいかなぁと思ってる。