ユージニア (角川文庫)

ユージニア (角川文庫)

以下、ほぼ自分のためだけのメモ。ネタばれありなので隠します。




つまり、語り部分は順二の手紙を受け取った女性が証言者たちに話してもらってる内容で、それ以外の三人称部分は『忘れられた祝祭』の本文、か?
だとすれば「遠くて深い国からの死者」で、盲目の少女の名前が"緋紗子"ではなく"久代"だったことにも頷ける。『忘れられた祝祭』は、事実に基づいたフィクションで、雑賀満喜子はその中に緋紗子へのメッセージを込めたわけだから。