内定を取り消されてからずっと不安がつきまとってて、どんな時でも(たとえ寝てる時でも)その不安から解放されることがなくて、何をしてても頭の中で「これからどうしよう」って考えてた。
でもスノボは、目の前にある斜面を転ばず滑り切ることだけに全身全霊をかけなきゃいけないから、今の私にとっては最適な気分転換だったと思う。
全身雪まみれになってゲラゲラ笑ったり、すき焼きをたらふく食べて満腹になったり、白い息を吐きながらオリオン座を見たり、山頂から見える北アルプスの綺麗さに息を呑んだり、筋肉痛に悲鳴をあげながら温泉に浸かったり、帰りのバスの中で友達と寄り添い合って眠ったり。そういう些細な色々なことが、いつだって私を救うんだと思った。
行ってよかった。ほんとにそう思う。

「忘れそうになったら何度でも思い出すよ。それでも駄目なら、また作り直せばいいよ。」