九州涼しい。明け方は寒いくらい。大阪のじっとりした重い暑さとは全然違う。
ものすごく辺鄙なんだけど私は昔からこの土地が大好きで、連なる山とか広い空とか縁側に投げ出した自分の足先を見てると徐々に色々なことをクリアに考えられるようになる。食べ物も新鮮、星もきれい。夕方には夕立、うるさいくらいの虫の声。
こっちでは都会と違って木や野菜や花がすごく力を持ってるし、1人でいても自分以外の生き物が近くにうじゃうじゃいるのが分かるから、まとわりついてくるような寂しさが全然ない。当たり前のことが変に歪んでるような都会で育った私は、そのことに毎回こっそり感動する。

客間のステレオがまだ使えることが分かったので、今日は夕立を見ながら古いレコードを聴いた。夏木マリの歌声かっこいい。