いい本は何歳になって読み直しても、「いい」と思える。

愛蔵版 星の王子さま

愛蔵版 星の王子さま

でも、花が、なぜ、さんざ苦労して、なんの役にもたたないトゲをつくるのか、そのわけを知ろうというのが、だいじなことじゃないっていうのかい?

だれかが、なん百万もの星のどれかに咲いている、たった一輪の花がすきだったら、その人は、そのたくさんの星をながめるだけで、しあわせになれるんだ。そして、<ぼくのすきな花が、どこかにある>と思っているんだ。

あのキツネは、はじめ、十万ものキツネとおんなじだった。だけど、いまじゃ、もう、ぼくの友だちになってるんだから、この世に一ぴきしかいないキツネなんだよ

あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつにおもってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ