本が買えないくらい金欠だったので地元の図書館に行った。一般開架室に行くつもりが児童室に入り込んでしまって、懐かしい本をたくさん借りた。
思えば私は物心ついたころから図書館を遊び場所(とか、逃げ場所)にして、本ばかり読んでいた。幼稚園の先生が「みんな外に出て遊びましょう」って言うのを聞いて「げええ嫌やなぁ」と思うような陰気な子どもだった。ずっと本を読んでいたかった。夜は懐中電灯をこっそり布団に持ち込んで、その灯りで読み続けた。そんなことをする子どもはあんまりいないだろうと勝手に思ってたけど、大学に入って出会った友達のうち数人は子ども時代に私と似たようなことをやっていた。「親に隠れて、外の街灯の灯りで読んだ」とかね。あの時は嬉しかったなぁ。
児童室は本棚が低くて、椅子や机は小さくて、自分が不恰好に大きくなってしまった気がした。また行こう。