吐きそうなほどの虚無感を必死で押さえつける。駅のホームで、どうしても息苦しくて気持ち悪くて仕方なくて、肩にかけたバッグの取っ手を力いっぱい握り締めて深呼吸した。人はいつだって一人ぼっちだ。
大丈夫、すぐに慣れるよって言い聞かせて新しい日々に潜り込む。そんなに悪い日々じゃないはずなんだ。それはよく分かってる。ただ少し、変化とスピードについていけないだけで。そういうところはいつまで経っても変わらない。