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記録1

先輩のことを書いておこうと思う。
最後に会ってから9年近く経つ。記憶はどんどん零れ落ちて、きっと少しずつ美化もされてる。
そしてどんなに言葉で詳細に記しておいても、あのとき全身全霊で感じていた鮮やかな日々は薄れていく。それはよく分かってる。でも、今この時点で覚えていることをできるだけ残してみたい。
いつか恥ずかしくなって消すかもしれない。というか今すでに「まだ先輩のこと書く気か?しつこすぎるやろ!」って自分で思ってるよ…。


先輩は、大学のときに入っていた部活の1個上の先輩で、私の直属の師匠。
(部活内に色々な競技があり、部員1人につき1〜2人の師匠がついて教えることになっている)


最初は恋じゃなくて、ただアイドルにキャーキャー言っているファンのような気分だった。ちなみに先輩にキャーキャー言ってたのは私一人である。他の同期女子たちは「格好いいかもしれないけど変な人だよね…」と言っていた。でも当時の私には「こんなに格好いいのに何故みんな先輩のことを好きにならないんだろう…」としか思えなかった。その頃から異性を見る目がなかった模様。

とにかく見た目がものすごく好みで困った。数年後、告白せずに恋を諦めようとしていたときもそれが一番の足枷になった。
一回も染めたことのない黒髪とか、滅多に外さない眼鏡とか、綺麗な目とか二重瞼とかツルツルの肌とか、歩き方とか、襟足とか、後姿とか、高すぎない身長とか。
近くにいるようになってからは、声や喋り方や仕草がことごとくツボだった。あぁ私こういう男の人が好きなんだなぁと思った。


今から思うと、ろくに恋愛もしないまま、もちろん彼氏なんていないまま田舎の高校を卒業し、いきなり大阪のマンモス大学に飛び込んで、そこで舞台の上に立つ自分の好みドンピシャな先輩がいたら、そりゃ好きになっちゃうよなぁ。だって18歳だよ?


その年で一番印象に残ってるのは淀川花火。先輩を含む部活メンバーで観に行って、終電を逃して帰れなくなり先輩の部屋に泊めてもらうことになった同期がいたので、それに乗じてついていった。

男子大学生の一人暮らしがどんなものか、当時の頭キラキラな私に想像できていたわけもなく、ものすごく散らかったその部屋を見て、勝手に幻滅したのを覚えてる。
洗濯物の山の中から青じそドレッシングが出てきたりしたなぁ。あと、変な趣味のエロ本とか…(遠い目)
なんていうか、現実の男のことを全然分かってなかったんだと思う。そりゃ性に対する知識はあったけど、処女だったし、生々しく実感することがなかったから。青臭い匂いとか、トイレとか、そういうことで初めて現実を突き付けられたような気分だった。


当時私には別に気になる同期がいて、その頃から少しずつ先輩ではなくそちらに惹かれていったような気がする。4年間ずっと先輩のことだけを好きだったように思えるけど、今思い返すと1回生の秋から2回生の冬まではその同期のことが好きで、一緒にバイトしたり免許を取りに行ったり、一晩中遊んだりしていた。でもその気持ちは本人にも周りにも一切言ってない。ずっと私は「先輩のことが好き」で、同期とは「ただ兄妹みたいに仲がいいだけ」ということにしていたし、周りもそう思っていたと思う。


2回生の冬、私たちの代が幹部になった直後、部活内の揉め事というか派閥争い?があり、その時のゴタゴタで、同期への想いが一気に冷めた。見ないふりをしていたことが露わになり、それで突然色々なことが嫌になってしまった。くだらない言葉の駆け引きも、低レベルな争いに巻き込まれるのも、心底うんざりだと思った。
好きだった同期を含む数名が退部し、私は残ることを選んだ。


我ながら短絡的だと思うんだけど、その頃から再び先輩のことを好きになった。今度は前より近づいてしまった分、ファンとか言っていられなくなった。隣にいたいと、彼女になりたいと、本気で思うようになってしまった。



あー厳密にはこういうことをダラダラ書きたいわけじゃないんだけど、難しいな…。もっとこう、先輩との思い出を断片的に書いときたいだけなんだけど…。

つづく!