腹を括る

年に何回か奮発して行く懐石料理のお店でごはんを食べていたら、恋人が突然「別にちゃんと考えてないわけじゃないんやで」みたいな話をしはじめ、ん?何いきなりどうした?酔ってんの?と思いつつ酒を飲みながら聞いていると、「ちゃんと考えてるってことを形にしてきました」と、急にバッグから指輪を取り出し、「藍子さん、結婚してください」と言われた。
そこからはもう、キャンドルが灯ったホールケーキが出てきたり、近くの席にいた美人なお姉さんがなぜか初対面の私に結婚祝いをくれたり、浴衣のお姉さんが花束をくれたり、あれよあれよという間にサプライズが続き、私はひたすら「ありがとうございます」と言いまくっていた気がする。

カウンターだけの小さいお店で、事前に恋人がプロポーズの旨を伝えていたので、お店の大将が常連さん(お姉さん二人)に声をかけて、サプライズに協力してもらったらしい。他にも男の人が1人いて、その人はお店に来るまで知らなかったんだけど、途中で大将に「プロポーズします」というメモを見せられ、「もうほんとに焦りました…!そっち見れなかったですもん!」と言ってらした。巻き込んですみません…。

  

指輪をくれるんだろうな、というのは、以前にも書いたとおり既に分かっていて、でも恋人は普段からあんまり愛情表現をしない人だし、シャイすぎるほどシャイだし、好きだとか言われたこともないし、だからちゃんとしたプロポーズはしてくれないんだろうな、と思い込んでいたので、言葉にしてくれたことがとても嬉しかった。

5年間ずっと考え続けてきたから、迷いはないんだけど、それでもこれからのことを考えると足がすくみそうになる。もはや進むしかないので頑張る。
とりあえず来週さっそく恋人がうちの家に挨拶に来ることになった。憂鬱すぎる…!さくっと終わらせたい。

引っ越しは仕事が繁忙期に入るまでに済ませたい。式は…うーん。迷ってるけど、多分すると思う。考えることや調べることがいっぱいだー。