1月11日に、ベルが死んでしまった。
辛いのでここには書いてなかったけど、1年くらい前から持病が悪化していて、体重が当初の半分くらいになってしまい、自力で歩くこともできなくなっていた。食事も注入器で私か母があげていた。
やれるだけのことはやったし、最後は母の布団で、眠るように穏やかに逝ってしまったので、思っていたほど後悔はしていないんだけど、この手で直接触れられないことが本当に寂しい。会いたい。抱っこしたい。匂いを嗅ぎたい。鼻と鼻をくっつけたい。そんなことを考えて毎日泣いて過ごした。今もしょっちゅう涙が出る。

私にとってベルは本当に特別な存在で、彼がいなければ人生は変わっていたと思う。
高校生の多感な時期に、ベルがずっと一緒にいてくれたことで、どれほど救われただろう。家族の関係もベルのおかげで保たれた。ベルのおかげで、私も弟もこの年まで実家にいて、みんな揃って暮らすことができた。良い意味で、ベルは私にとって実家にいる理由であり、愛しいしがらみだった。

ベルがいなくなった家は本当に寂しくて、あぁこれは耐えられない、と思った。実家を出たほうがいいな、とも。一つの時代が終わってしまった気がした。恋人との将来もそろそろはっきりさせないといけないと思っていたところだったので、恋人に「結婚するならそれまで実家にいてお金を貯めるけど、そうじゃないなら一人暮らしをしたい。結婚するのかしないのか3月ごろまでに決めてほしい」とはっきり言ってしまった。恋人は「一緒に住む?」と言ってくれたけど、それも「同棲とか、そういうのはもういい」って可愛げなく突っぱねてしまった。

3月になって、恋人と北海道に行った。
プロポーズされるならこの旅行中かな、と内心思っていた。
けど恋人は何も言ってくれず、神戸空港まで帰ってきたときに「3月になったけどどうするの?」と言ってしまった。どこまでも可愛げのない女だと自分でも思うけど、相手を信じることだけでは乗り切れないほど、この件に関しては時間が経ちすぎていたし、23歳だった私は28歳になってしまった。

私がそこまで言っても恋人ははっきりとしたことを言わないので、これはもう駄目かもしれないなぁと思った。
それで、家に帰ってから、最後の最後のつもりで思いのたけを恋人にぶつけたら(というか怒りとともに愚痴ったら)、「この先もずっと一緒にいようっていう決心はついてたけど、いかんせん俺は契約社員やし、せめて何か形になるものを携えて言おうと思ってました。でも、それには早くてもあと3〜4か月かかる予定でした」と返ってきたので、「その3〜4か月っていうのは何なん」と聞くと、「暴露すると指輪のお金ですかね」と。そこ暴露しちゃうんだ…内緒にしといてほしかったなぁ…!

お互いにぐるぐる考えて、結果見事にすれ違っていたようで、私はその3〜4か月後までもう何一つ余計なことは言わないでおこうと心に決めた。
一応私も女だから、プロポーズには憧れてたんだけど、暴露されちゃったよ…。まぁそんな不器用な人を選んだのは自分だし仕方がない。

そんなこんなで、年明けから今まで、精神的にきつい日々を送っている。内定を取り消されたときより、付き合っていた人に実は本命の彼女がいて自分は完全に浮気相手だったと分かったときより、断然今のほうが辛い。だってベルがいない。
それでも時間は確実に流れていく。3〜4か月後にはもっとその流れが速くなると思う。

乱文だけど最近の私はこんな感じです。