あんな風に流さないでほしかった。「ああ、またか」って思わないでほしかった。"結局は全てを許してくれるだろう"って、甘えてほしくなかった。
でもそれは私のわがままだから、もう何も言えなかった。お互いの小さな怠惰が、きっといつだって大切なものを少しずつ傷つけ続けてた。


苦手な大人数の飲み会も、大きな声も、喧騒も、カラオケで歌わされた歌(しかも同僚男子とデュエット)も、服についたタバコの匂いも、絶望的な絶望感も、来たメールも、全部まとめて水洗便所に流してやりたい、そんな夜。