毎朝起きるのも、着替えて電車に乗るのも、仕事をするのも、人と喋るのも、この世界で生きていくこと全て、本当は何もかもが怖くて怖くてたまらなくて、全部投げ出して、泣いて逃げてしまいたいって、もうずっと昔からそう思ってる。
でも逃げる場所なんて最初からどこにもないし、私のこの手は、愛しい人達や色んな物事と、苦しいくらいに繋がってしまった。幸福な檻から、私は絶対に出られない。この手を放さないために、どうしてもこの世界であがいていたい。一緒にいたい。同じものを見ていたい。